
みなさんは国内FXと海外FXどちらを利用していますか?
海外FXを利用しない方にこのような理由をもっている方もいると思います。

海外FX会社は怖くて使いたくない。金融庁の登録受けてないし、そもそもレバレッジ高すぎない?
確かに登録もしていなければ、レバレッジの高さも国内よりも異常に高いですね。
直近の事件でいえば、海外FXのゲムフォレックスが破綻したことがあげられます。私はその業者を利用していなかったので、巻き込まれることはありませんでした。しかしSNS上では、利用者が出金できない等、不安の声が多数あがっており、大金を預けることに一定のリスクがあることを再認識する方もいました。
しかしだからといって、元手があまりない方が海外FXを利用しないのはもったいないと思います。これからその説明をしていきますね。
国内FXと海外FX
国内FXと海外FXにはそれぞれ違いがあり、どちらもメリットとデメリットがあります。
自分の目的に合わせて柔軟に使っていくと、両方のいいとこどりができますので、おすすめです!
国内FXのメリット・デメリット
メリット

国内の金融庁登録済み

日本の金融庁に登録している業者は基本安全といえるでしょう。
登録をしているということは
- 虚偽表示や誇大広告の禁止や投資者等から預かった資産の分別管理
- トラブル時の対応窓口の設置
- システムの安全稼働のための管理
これら投資者を保護するための整備がされているという安心感があります。
預かった資産の分別管理とは、「証券会社が、お預りしているお客さまの有価証券や金銭などのご資産を、自社が保有する資産と明確に区分して管理することにより、証券会社が万が一破綻した場合でも、お客さまのご資産が保護される制度」を指します。

大金を預けたとして、FX会社が破綻しても安全だというわけですね。
スプレッドが狭い

スプレッドとは、2つの通貨の買値(Ask)を売値(Bit)の差のことをいいます。
実際に上記のFX会社のエントリー画面を見ていただければ分かるかと思いますが、買う時の価格と売る時の価格が微妙にズレ(上記の場合、0.2が価格差)ているのです。それがFX会社の利益となります。
この買値と売値の価格差が小さいことを「スプレッドが狭い」といい、その逆が「スプレッドが広い」といいます。なるべくスプレッドが狭いところでトレードしましょう。
国内FXのスプレッドが、最狭で0.2pipsなのに対して、海外FXのスプレッドは、一番信用度の高いFX会社であるXMのKIWAMI口座で、0.7pipsあたりになっています。
そのため、FXの手法にある「スキャルピング」や「秒スキャ(スキャルピングよりもエントリーから決済までの時間が短い手法)」に向いているのが、国内FXというわけです。
スプレッドはどうやって決まる?
スプレッドというものは、どのようにして決まるのかといいますと、外国為替市場のレートを基に、各FX提供会社が決めています。
この時、投資家が安定した取引ができるように、FX提供会社は、各通貨ペアのスプレッドをウェブサイトなどで公開し、原則的に固定するようにしています。そのため、スプレッドの過度な広がりの影響を避けて取引することができます。
レバレッジ規制
国内FXには、レバレッジが最大25倍までと規制がされております。
これはデメリットでもありますが、メリットとしては投資家が、やみくもにレバレッジ25倍以上に設定して、資金を一気に溶かすのを防ぐことがあります。
昔は、日本でもレバレッジが100倍とかの業者もありましたが、同時にトラブルが続出していました。
- 為替変動で資金ゼロ
- ロスカット間に合わず多額の借金(追証)
これらから投資家を守るために、金融庁が規制に入ったという流れになります。

これによって、投資家たちを堅実なトレードに促せますね!
税制が有利
日本では、国内FXには、稼いだ利益に対して一律に申告分離課税(20.315%)が課されます。
対して、海外FXには、稼いだ額に応じて税額も増える雑所得としての総合課税(最大55%)が課されます。
そのため、大きく稼いでいる方は国内FXの方が税制的に有利といえるでしょう。
入出金対応が海外業者よりも早い

国内だからというか、日本だからというか、とにかく早いです。
24時間ネット銀行を利用して即時入金できるため、口座に素早く証拠金を入れたい場合は、一瞬で反映してくれます。
また、出金の場合も安心です。海外FX会社の場合、XMといった規模の大きいところではルールさえ守れば安心して取引できますが、出金拒否といったことを稀にしてくるのが海外業者です。
国内の場合はそれがないので安心して出金することができます。
デメリット

レバレッジが低い
上記で、国内FXはレバレッジが最大25倍に設定されていると記載しましたが、裏を返すとレバレッジを効かせて稼ぐよりも時間がかかることが難点です。
海外FXでは、レバレッジが最大1000倍(条件によっては2000倍もある)でトレードができる業者があります。
それを利用すれば、利益をのせることができれば証拠金の2倍や3倍はすぐにいくので、リターンが高い分リスクが高いのは当然ですが、少額からチャレンジするのもアリです。
MT4・MT5に対応している会社が少ない
正式名称は以下の通りです。
MT4→MetaTrader 4 |
MT5→MetaTrader 5 |
これは初心者からプロまで世界中で使われていて、自動売買や高度なテクニカル分析に強いのが特徴です。
また、世界中で使われているということは、MTで表示されているローソク足やインジケーターが意識されて動くことにもなるため、短期トレードであるスキャルピングにも向いています。
国内FX会社には、MT4やMT5といった代表的なチャートを使える会社が少ないです。
大体どこも、そのFX会社が作った独自のチャートを作成して、その取引プラットフォームを使わせるという流れになります。
国内FXでMT4やMT5が使える会社は、以下になります。
MT4対応している国内FX会社 |
JFX |
楽天FX |
FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン株式会社) |
OANDA証券 |
外為ファイネクスト |
アヴァトレード・ジャパン |
MT5に対応している国内FX会社 |
OANDA証券(オアンダジャパン) |
フィリップ証券 |
アヴァトレード・ジャパン |
外為ファイネスト |
このように、国内FXでMT4やMT5を使用できる会社は少なく、海外に本社を持つOANDA証券等の海外業者(日本の金融庁に登録してくれている業者)を含めてこの数になります。
もしスキャルピング等の早い取引手法をやりたい場合は、世界中の方が見ているMT4・MT5でチャートを見ながら、スプレッドの狭い国内FX会社でエントリーするのが望ましいです。

両方の良いとこどりをするんだね!
追証が発生する可能性がある

国内FXには、追証(追加証拠金)というものがあります。
これは、災害や要人発言の時に市場が大きく動いて、ロスカットが間に合わず証拠金以上の損失が発生した場合、FX会社から「足りない分を証拠金に追加で入金してください」という通知が来ることをいいます。
もし仮に、追証の通知が来てもお金を支払わなかった場合は、督促→債権回収の動き→裁判・差し押さえという流れに発展する可能性があります。
この追証は、金融商品取引法に規定されている法制度です。ちゃんと資金管理をしないと最悪破産まで発展してしまいます。
しかし、災害や要人発言等で相場が急変動して追証が発生する可能性はありつつも、国内FXでは、ロスカット制度を設けています。
ロスカットとは、FX取引で一定の水準以上の損失が発生した場合に、保有しているポジションを自動的に清算する仕組みのことです。
この制度のおかげで、昔は追証に遭う事例がありましたが、近年では少なくなっています。
資金管理を徹底して、余剰金で取引すればまず破産ということにはならないので、気を付けて取引しましょう。
海外FXのメリット・デメリット
メリット

追証がない
国内FXと違う魅力的なところは、追証がない(ゼロカット制度)制度が導入されている点です。
ゼロカット制度とは、もしも、損失が証拠金を大きく超えたとして、その損失分は業者側が補填するという制度です。
つまり、利用者側はマイナスになることはなく、証拠金分がただなくなる「0円」になるだけということです。
これによって、追証の不安なく、レバレッジ取引が行えます。
ハイレバレッジで取引ができる

海外FXには、国内FXと違い、ハイレバレッジで取引することができます。
例えば、有名な海外FX会社であるXMでは、最大1000倍レバレッジで取引することが可能であるため、少額からでも大金を手に入れられるという利点があります。
加えて、追証のリスクがゼロであるため、不安なくハイレバレッジを始められます。
為替だけでなく、株式指数、商品など幅広くトレードができる
国内FXでは、FX口座を開設してから、株式指数やゴールドをトレードしたと思ったら、別に先物等の口座を開設しなければならない業者が多いです。
しかし海外FXであれば、その業者の口座を開設すれば、FXだけでなく、色んな金融商品を幅広くトレードをすることができます。
そういった便利さも海外FXの利点であると思います。
ボーナスやキャンペーンがある
海外FXには、入金ボーナスといったものがあります。
これは一定入金金額までなら、その金額に応じて取引できる金額を付与するものになります。ちなみにこのボーナスはあくまでボーナスであるため、出金することはできません。
また、取引するごとにポイントが付与されます。例えばクレジットカードで買い物をした場合に、クレジットカードのポイントがもらえるのと同じようなものです。
そのポイントは、ボーナスとして利用するか、現金化するか選べたりできます。

そういった点は、国内FXよりもワクワクさせてくれて楽しいですよ。
MT4・MT5のプラットフォームが充実
国内FXとは違って、海外FXでは、大体の業者がMTを導入しています。
そのため、世界中のトレーダーたちと同じチャートを見れていることになるため、スキャルピングの方におすすめです。
デメリット

レバレッジリスク

海外FXのレバレッジは良いという話をしましたが、それと同時に一気に証拠金を失ってしまうというリスクも孕んでいます。
少しでもエントリー根拠を妥協して、ハイレバレッジトレードをするとすぐに大事なお金をもっていかれるので、注意が必要です。
しかしこれに関しては、取引してもらえたポイント分のみを使ってトレードするのであれば、実質リスクゼロであるため、不安だけどハイレバレッジがやりたいという方は、このやり方が良いでしょう。
税制が累進課税
海外FXでは、国内FXと違い、累進課税で最大55%まで課税される可能性があります。
しかし、累進課税ということは、一定金額までならむしろ国内FXよりも支払う税金額が低いため、メリットとも捉えられます。
年間500万円までなら、海外FXの方が税率が低いため、それ以上大きく稼いでいる方は国内FXの方が有利でしょう。
入出金の手間
海外FXでは、銀行から直接送れない場合が多いです。
そのため、以下の方法で入金することが多いです。
- クレジットカード(あるいはデビットカード)
- 電子決済サービス
- 仮想通貨
- 海外の銀行サービス(ビットウォレット等)
- コンビニ支払
このような方法で入金します。
また出金の場合も、反映に時間がかかったり、場合によっては出金拒否の可能性もありえます。
出金拒否の例としては
- 本人確認(KYC)が完了していない
- 不正な取引
- 出金額が証拠金を超えている
- 業者が出金規約を変更した場合
等、出金できなくなる場合があります。ただ、どれも真面目に取引所のルールに従って取引していればまず出金拒否になることはないので、取引所から目をつけられないように誠実に利用しましょう。
まとめ

国内FXにも海外FXにもそれぞれ利点と欠点があり、使う人によっては両方で良いとこどりをした方が良いと思います。
海外FXを利用する場合は、日本人が最も利用している大手の取引所XMを使うと良いでしょう。
私自身も利用していますが、何も問題もなく利用できています。
また豊富なキャンペーンやボーナスもありますので、リスクを下げてトレードすることができます。少額から始める方でも、気軽に始めることができるのが魅力的です。
私の考えとしては、少額から始める初心者は、海外FX(特に大手のXMで)から始めて、大きく稼げるようになってからは、国内FXを利用していくのがいいのではないでしょうか。

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