こちらの記事では、エリオット波動理論というトレード理論の解説をしていきたいと思います!

エリオット波動…なんかカッコいいな!
これは相場の波(トレンド)を分析してトレードしていく方法になるのですが、ダウ理論と同じ(というダウ理論を基に生まれた)ものですね。
これは正直難しい理論なので、実際のチャートに落とし込んで、活かせるようになるのもすごく大変ですが、知っているだけでもかなりチャートの理解が深まるものです。
この理論を参考にして、チャートの動きを複合的、総合的に見るだけでも上達の一歩になります。一緒に学んでいきましょう!

私自身、チャートに落とし込んで完全理解できているわけではありません。この理論を少し頭の中に入れながら他の分析方法をメインで考えて、その上でトレードしています。『エリオット波動?あぁあれか』みたいな感覚でトレードしてるので、私自身そこまで参考にはしてないです(笑)
なぜエリオット波動が難しいのかといいますと
- 波のカウントに正解がない
- 期待が分析に影響してしまう
- リアルタイムで分析してると、どうしても未完成な波のまま分析することになる

このように、エリオット波動は『主観』や『期待』等がその人それぞれに現れてしまい、分析が難しいのです…。
なので、実際にエリオット波動を使ってトレードしてみるのも良いですが、教科書的なものだと思って軽く見るのが正直……楽ですね(笑)(基がそもそもダウ理論を参考にして生まれたものだし……)
でも…ぶっちゃけ、どんな方法を使っていても、勝っていればその人にとっては正義ではあるんですけどね!(笑)

私のSNSのFX仲間でも、エリオット波動使ってるって人聞かないんですよねぇ…。
エリオット波動理論とは
エリオット波動理論とは、アメリカのラルフ・ネルソン・エリオットという方が提唱した、ダウ理論の進化形が『エリオット波動理論』です。

5つの上昇があって、その後に、A・B・Cと下落する下降の調整波3波(下落の場合も5つの下落とABCの調整波)が来るとされているのがエリオット波動理論です!
この理論では、チャートはこの繰り返しで形成されていると言われています♪
- 上昇1・3・5波→上昇波
- 上昇2・4波→1・3・5波の調整波
という流れで進んでいくのですが、これからその波の1つ1つについて解説していきますね♪
第1波
この波は、トレンドの最初であるが故に、すごーく気づかれにくい波という特徴があります!
強い下落の戻しということもあるため、『ただの戻り高値なのでは…?』という風に見る人もいますね♪
この第1波は、前回最後の戻り高値を超えたら、1波と判断することができます。これはダウ理論的にもトレンド転換を意味することになるので、そう判断することができます♪

フェイクブレイクで次の調整波でそのまま第1波の起点を下抜けする可能性があるよ。
第2波
この波に関しては、第1波に対する調整波であるため、第1波でエントリーした人たちの利確や、ここで売りを入れた人たちによって構成されるものです!
ここで第1波を超えて下落するのであれば、ただの下落トレンド継続ですが、第2波と判断するには、第1波を下抜けせずに、そのまま第1波の高値を超える必要があります!
第3波
この上昇波は、1・3・5波の中で一番大きな上昇波です!
なので、もし『エリオット波動を使ってトレードがしたい!』というような方がいたら、第3波の上昇を狙ってトレードするのが最高です☆
第4波
こちらも第2波と同様、調整波になるのですが、この調整波は第1波の高値を下抜けすることはないのが原則とされています♪
第5波
この上昇波は上昇5波最後の波で、第3波ほどの力強さはないので、上昇を狙ったロングエントリーをするにしても、あまり欲張らないで利食いをするべき波になります!

理論通りなら、この後下降3波が来るからか。
A波
こちらも第1波同様、始まりの動きであり、ダマシに遭う可能性がありえるので、エントリーは見送るのが安全です♪
B波
こちらはA波でエントリーした人たちによる利確や損切りによって一時的に上昇した波です♪
ただ、A波の起点を超えて『上昇継続か!?』と思わせてから再び下落する可能性もあるため、注意しましょう。

上昇波の2・4波みたいに、調整の動きする波の時は無理にエントリーしない方が安全だね。
C波
この波は調整波最後の波になります!
ここまで来たら、上昇トレンドの終了は誰が見ても明らかですね。上記のエリオット波動の画像を見ていただくと気づくかもしれませんが、第5波を頂点に『ヘッドアンドショルダー』というチャートパターンを形成しているのが分かります♪
オルタネーションの法則
上昇波は5波あると説明しましたが、その中に調整波の2波と4波がありますよね。
その2つは、同じような波が連続して同じ形にならないことが多いというのが『オルタネーションの法則』になります♪
例えば
- 2波が深い調整波だったとしたら、4波は浅い調整波になることが多い
- 2波がシンプルな形状の調整波だったとしたら、4波は複雑な形状の調整波になることが多い
といった、同じ形になることがないという法則ですね♪

これはゴールドのチャートの画像です。
人によって見方は変わると思います。この緑ラインがエリオット波動を意識したラインなのですが、調整している波の部分が2波と4波です。
2波は4波よりも比較的調整が長めになっているように見て取れますよね。まぁ2波の終わりの部分を少し左の安値に置くということも考えられますが、そうなったとしても、2波の方が4波よりも急こう配に見ることができます。

こんな感じで、法則が働いているんだね。
しかし、必ずしもこのような形で値動きが動くわけでもありません。結局のところチャートを作っているのは、市場参加者という名の人間なのですから!
上記画像の波形に関しても、あくまでチャートが完成された結果論を使って解説しているだけですし…、『ここ3波っぽいし、エントリーしちゃおーっと』って思えるほどチャートは綺麗な動きをしてくれるわけでもないです。

基礎基本のチャート分析方法は大事だね。
トレードをしていく上で、エリオット波動をどのようにしていくか
エリオット波動理論のみは危険ですが、ならどうするのか?と疑問に思うと思いますが、
- ローソク足
- プラスアクション
- MTF分析
これらを基に、他のラインやインジケーター等も駆使してトレードを行います。もちろんそれらを使いつつ、エリオット波動の上昇波を意識するのは全然アリですよ!
そうやって、サブ的に扱ったとしても、日々のトレードで意識することによって、精度がどんどん上がっていくものですから。

結局、ローソク足が最強ってわけよ!
ちなみに、エリオット波動はトレンドが出やすく、ダマシが少ない傾向がある、通貨ペアのドル円やユーロドルがおススメです♪
トレードの基本は、ローソク足、プライスアクションです。ローソク足がチャートを作るきっかけなので、その時その時のローソク足の形状を知ることがエントリーポイントにもつながります。
また、MTF分析に関しても重要です!
例えば、エリオット波動の上昇3波目を短期足で見てみると、その中にもエリオット波動のチャートを形成しているという『フラクタル構造』が出来ているんですね。

野菜のブロッコリーなんかも、フラクタル構造でできているんだよ!
それを利用して、監視足以下の短期足でエントリーして利益を取っていく、という流れです。
そのほかにも、トレーダー大好き移動平均線やダウ理論、それらを合わせて総合的に分析をしていきましょうね!
また、実はエリオット波動には、フィボナッチリトレースメントというツールと相性が良いんですよ!
エリオット波動は、上昇5波を分析する方法で、フィボナッチリトレースメントは、その中で発生する2波と4波の調整波がどれくらい調整するのかの分析を手助けしてくれるツールなのです!
こちらにフィボナッチリトレースメントの詳しい記事がございますので、フィボナッチリトレースメントの理解も同時に深めて、チャート分析に役立ててくださいね♪
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