みなさんトレード楽しんでますか!
トレードには、テクニカル分析の他にファンダメンタルズ分析というものがあるんだよということを『[①ファンダメンタルズ分析]ファンダメンタルズ分析の仕組み』で解説しました!
今回の記事は①の続きをするので、まだ読んでいないという方は、先にこちらを読むことをおすすめします!
[①ファンダメンタルズ分析]ファンダメンタルズ分析の仕組み
[②ファンダメンタルズ分析]絶対理解しよう!専門用語!
[③ファンダメンタルズ分析]絶対知っておくべきファンダメンタルズ系のインターネットサイト!
今回この記事では、[②ファンダメンタルズ分析]絶対理解しよう!専門用語!について詳しく解説していきますね♪

テクニカル分析でも用語割とあったのに、ファンダメンタルズ分析の用語多そうで大変かな…?
確かに、経済用語とかもニュースで出てくるので、隅々まで覚えようとすると結構大変かもしれませんが、ゆっくり自分が継続できるペースで進めてもらえればあっという間ですから大丈夫です☆
知っておくべきファンダメンタルズ専門用語!
知っておくべきファンダメンタルズ専門用語は以下の通りです☆
- 通貨安・通貨高
- 金利/政策金利
- 中央銀行
- タカ派/ハト派
- 金融引き締め/金融緩和と量的引き締め/量的緩和
- キャリートレード
- デフォルト(債務不履行)
- その他
通貨安・通貨高
これはニュースを見ていると見たことがあるかもしれませんね!
FXというのは、通貨同士の交換です。例えば、ドル円だとドルが買われて円が売られたらドル高かつ円安状態になりますし、ドルが売られて円が買われると、ドル安円高状態になります!
この変動は日常生活でどういった現象が起こるのか
仮に次の為替レートから変動したとします。
- 1ドル=100円→1ドル=110円になった時
この時、100円の時点だと輸入品のフルーツが1つ550円だったら、110円になった後は、フルーツ1つが605(550×1.1)になるわけです。なので円安になると輸入物価が高くなるということですね~…

逆に円高に動いた場合は、輸入物価で見たら、安くなるので庶民の生活は楽になるということか
円高と円安にはそれぞれメリット・デメリットがあるんですよね~♪
次に詳しく解説しますね!
円高のメリット・デメリット

円高が起こることによって、日本全体と企業・個人で以下の現象が起こります。
円高のメリット・デメリット
円高のメリット【個人・消費者】
- 輸入品が安くなる(食品・ガジェットなど)
- 海外旅行が割安になる
- 海外通販がしやすくなる
- 外貨建て資産の購入が安くなる
- エネルギー価格が抑えられやすい
円高のメリット【企業】
- 輸入業者のコスト削減
- 海外買収・投資が有利になる
- 国内で完結するビジネスが有利
円高のデメリット【個人・消費者】
- 輸出企業の業績悪化→雇用・収入に影響
- 株価下落で資産が減る可能性
- 外貨資産の評価額が下がる
- デフレ圧力:物価が下がりすぎると経済が冷え込む
円高のデメリット【企業】
- 輸出企業は価格競争力が低下
- 海外収益を円に換えると目減り
- 設備投資や雇用が控えられる
- 賃金や物価が上がりにくくなる
また、FXなどのトレードの世界でも影響はあります。
- 円高によって、ロング派(ドル円の買い)が苦戦
- 極端な方向に進む場合、政府の為替介入(例→2023年の為替介入の時のようなことが起こる可能性)
短期トレーダー的には、為替介入の危険性や、短期の方向感が定まるまでエントリーしづらい時があったりしますね。
また、長期投資家としても、円安の時に海外の株式を購入している時に円高になった場合は、為替が評価額にまで反映して(為替ヘッジ有の場合は例外)評価額が低くなることもありますね……。
円安のメリット・デメリット

円安のメリット・デメリット
円安のメリット【個人・消費者】
- 輸出企業の業績向上→雇用や株価にプラス
- 訪日外国人が増加し、観光業が活性化
- 外貨建て資産の評価額が上がる
- 地域経済が潤う(インバウンド需要)
円安のメリット【企業】
- 輸出企業は価格競争力が向上
- 海外売上を円換算したときに増益に
- グローバル展開している企業に追い風
- 製造業の国際競争力が高まる
円安のデメリット【個人・消費者】
- 輸入品が高くなる(食品・生活用品・エネルギー)
- 物価上昇による生活コスト増
- 海外旅行や海外通販の費用が割高に
- 海外留学や送金コストも上昇
円安のデメリット【企業】
- 輸入企業は仕入コストが増大
- 原材料費やエネルギーコストの上昇
- 価格転嫁できない中小企業は利益圧迫
- 消費者の節約志向で売上減の懸念
上記を参照していただいたら分かる通り、個人の外貨建て資産は潤いますが、輸入品といったものは高くなるため、日常生活の買い物は苦しくなりますね…。
コロナ後から2025年時点で、FXでもドル円を含むクロス円がとてつもない上昇をしていましたよね。これは各先進国がこぞって利上げをしている中、日本だけが利上げができなかったために、トレーダーたちが円売りに走ったことが原因です。

金利って重要なんだなぁ。
金利/政策金利

金利には、本当にたくさんの種類の金利がありますが、全ての金利の根幹を担っているのが、『政策金利』です!
FXの視点で見ると、政策金利が上がればその国の通貨は買われ、逆に政策金利が下がればその国通貨は売られるという流れになります。

この流れがファンダメンタルズ分析で本当に大事ですから頭に叩き込んじゃいましょー!

政策金利は、住宅ローン金利等にも影響してくるから日常生活にも影響するよ!
この政策金利がいつ決まるのかといいますと、金融政策決定会合の日に政策金利の発表がされます☆
2025年の日程はこちらからご確認してくださいね♪
また、この金利が発表された後に、日本銀行が『無担保コールオーバーナイトレートを〇〇%程度で推移するよう促す』という文言が入った資料をインターネットに掲載していますので、こちらもご参考にしてください♪
この無担保コールオーバーナイトレートというのは、=政策金利という認識で大丈夫です♪
私がそれについての記事を書いたので、こちらも読んで理解を深めてくれたらと思います!
中央銀行

上記政策金利でも触れましたが、政策金利を決めているのは、中央銀行(日本なら日本銀行)です!
特に、日銀金融政策決定会合後の総裁会見で、ドル円の短期足のボラがものすごいことになります(笑)
特にスキャルピングをやっている人はこの会見は見逃せません!!!
ちなみに、中央銀行の総裁が別の人に交代する時も、相場が荒れる傾向にあります!
なんでかっていうと、総裁となるのも結局は人で、人の考えはその人によって異なるからですね。具体的に言うと、経済用語に『タカ派』と『ハト派』がおり(詳しい内容は後述します)総裁によってもどちらのタイプなのかわからなかったりした場合に、市場は慎重な姿勢を取るからなんですよ~…

例えば、直近でいうと日銀の総裁が黒田前総裁から現植田総裁に変わりました。黒田前総裁は、金融緩和を根強く行うハト派よりの政策をしましたが、植田総裁は、金利を上げる等タカ派よりな政策をしました。
もちろんその時その時の日本経済の状況によっては、ハト派よりの人もタカ派的な政策を行うことがあるかもしれませんが、金利を上げたことで、ドル円も1年くらい前までは、150~160円を推移していたのに、2025年4月現在では、140円前半を推移しています。

中央銀行と金利を注視してトレードをしていくぜッ!
タカ派/ハト派
さきほど話題に触れました『タカ派/ハト派』ですが、これについて詳しく解説しますね♪
タカ派

簡単に言うと、このタカ派は『政策金利を上げたい人』です!
特徴としては
- 金利を上げたい!
- インフレを抑えることが最優先!
- 景気よりも物価の安定を重視!
になりますね♪
為替市場では、当然その国の通貨高要因になりますし、株式市場だと、その逆で下落要因になります☆
ハト派

タカ派とは逆で、『政策金利を下げたい人』になります!
特徴としては
- 金利を低く保ちたい!
- 景気や雇用を支えることが最優先!
- インフレが多少あっても景気回復!
という考えです♪
金利を下げるということは、為替市場だと通貨安要因になりますね。対して株式市場では、上昇要因になります!
金融引き締め/金融緩和と量的引き締め/量的緩和
金融経済の世界では、金融引き締めや金融緩和、量的引き締めや量的緩和があります!
それぞれの定義と、『金融』と『量的』の違いについて解説していきますね♪
金融引き締めと金融緩和
これは、主に『政策金利』を使って景気を調整することを言います!
- 景気を回復させたいなぁ…→政策金利を下げる(金融緩和)
- 景気強すぎるから少し抑えたい→政策金利を下げる(金融引き締め)
ということですね!

なんで景気強かったらだめなの?景気良いことは正義じゃん!
確かに景気良いこと自体はいいんですが、景気が良くなりすぎると、物価や地価が上昇しすぎてバブルのようになってしまいます。
儲かる人が出ることも確かにそうなんですが、多くの一般市民の生活は苦しくなります。そして上がりすぎたバブルはいずれ弾け、株価でいうところの大暴落に繋がるんですよね~…
なので、ほどよく調整する必要があるんです!
特に、日銀はそれについて『物価上昇目標を前年度の2%程度で安定的に推移させること』を掲げて動いています。
2%の理由は、欧米などの海外も同じ水準の目標であり、世界標準に合わせることで為替市場でも信頼が増すからですね!
量的引き締め/量的緩和
次は量的引き締めと量的緩和についてのご紹介です!
金融引き締めと金融緩和は、政策金利を動かすことによって、景気を良くしたり、抑えたりしてきましたね。
まず量的引き締めについてなんですが、これは『中央銀行が保有している国債を市場に売りつけて、それの対価として市場からお金を巻き上げる』という意味を持ちます。

このような方法で、市場に出回っているお金の量を抑えて、景気を冷ます役割があるんですよね~
市場のお金の量が『少なくなる』ということは…………? 通貨の価値が高まるということです!
反対に、量的緩和というのは、中央銀行が、市場にある国債を買う対価として、中央銀行にあるお金を市場に流し、市場に出回っているお金の量を増やして景気を良くするというものです♪

つまり、量的緩和は株式投資家にとっては良い政策なんだね。
キャリートレード
キャリートレードというのは、低金利通貨を売って、高金利通貨を買い、その金利差で発生する『スワップポイント(利益)』で稼ぐやり方です。
例を出しますと
- 日本円(1%)を売って、アメリカドル(5%)を購入、保有している間は差額4%分のスワップポイントを得ることができる
- 日本円(1%)を売って、メキシコペソ(10%)を購入、保有している間は差額9%分のスワップポイントを得ることができる
※()内の金利は仮りの%です。
といった具合です☆
スワップポイントは、株式投資でいうところのいわゆる配当とか、債券の利息みたいなものですね~

為替取引にもちゃんとそういった恩恵はあるから安心して♪
このキャリートレードにもちゃんとメリット・デメリット両方存在します。

このように、しっかり管理しつつ、通貨ペアの政情についても調べていないと逆に損失を出してしまうこともあり得ます…。

地政学的リスクとかを隅々まで調べて、慎重にトレードしようね。
デフォルト(債務不履行)
これは単純に考えて、『借金が返せなくなった状態』です。債務を履行することができないということですからね。
特に、国家によるデフォルトは、為替市場に強いショックを与えることになります!
まずデフォルトになった国の通貨はもちろん売られます(信用のない通貨を保有することは危険だし…)。
そして、安全資産(円やスイスフラン等)に逃げる傾向があります。

デフォルトは、新興国で発生することが多いです。なぜかと言いますと
- 外貨建て債務が多い→自国通貨の信用が低いから外貨建てで国債発行するしかない
- 政治・経済の不安定→インフレをコントロールできなかったり、政治家の汚職等
- 通貨危機=自国通貨売り加速ループ → 通貨売られる → 為替暴落 → 金利爆上げ(借金重くなる)→ 返済不能…のデススパイラル
ということがあるんですね☆

こ、こええええ!
その他
その他にも、ファンダメンタルズ分析をする上で、必要になる時がいずれくる知識を記事にしておりますので、よければ見て行ってください♪
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