こちらの記事では、FXのテクニカル分析に役に立つインジケーターの1つ『ボリンジャーバンド』という分析ツールについて詳しく解説していきますね♪
よくFX本に掲載されるくらい有名で、移動平均線並みの人気を誇るくらいには使われているんじゃないかな……?
さっそく始めて行きましょうターーーイム!!!
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドの生みの親

この方が、あの人気のボリンジャーバンドを開発した人です!!!
ジョン・A・ボリンジャーっていうアメリカ出身の人で、今はもう結構歳食ってしまっている方なんです。

なんか、トレードの理論とかを発明してるの外国人に多いよね~
ボリンジャーバンドとは?
それでは、ボリンジャーバンドの親も解説したことだし、ここからは詳しくインジケーターのボリンジャーバンドの解説に入っていきたいと思います!
実際に表示させた時のチャートはこんな感じになっています♪


うお!チャートがめちゃくちゃになっとる!?
実は今このチャートには、複数のボリンジャーバンドを表示させているんです(笑)
ボリンジャーバンドが2つ(期間が20と50)を表示させて、値動きを観察しています。
上のチャートで表示させているボリンジャーバンドの期間設定は次の通りです。
- 期間10→短期トレード(スキャルピングやデイトレード)
- 期間20→中期トレード(スイングトレード)
- 期間50→長期トレード(ポジショントレード)※めっちゃ長い期間保有するやつ

私は複数表示させる時、バンドの期間は全てデフォルトの期間20にしちゃいますね~
テクニカル分析ツールを表示させる時は、なるべくデフォルトを使うのがいいですよ♪
なぜなら、デフォルトを使っている人が多いからです!使っている人が多いということは、それだけ意識されている価格を見れる可能性が高まり、利益を取れる可能性も上がります。
⭐ボリンジャーバンド(略してボリバン)の定義
ボリンジャーバンドとは、価格の平均値(移動平均線)と、その上下に統計的の標準偏差に基づく幅(バンド)を表示するインジケーターのことをいいます。

と、統計…かぁ
大丈夫です!これから解説していきますよ♪
標準偏差とは、データが平均値からどのくらいバラついているのかを表します。
例えば、クラスで5人のテスト点数が『70点、72点、71点、73点、71点』と仮定します。すると、このクラスの平均点は71.4(5人の合計点÷5)ですよね?
すると、みんなの点数が平均からほとんどズレていないため、標準偏差(値のバラつきを示す指標)は小さくなる、という風に言うんです☆
でも、もしも点数が『40点、90点、30点、100点、50点』となっていたら…?
この時はそれぞれの点数のバラつきが大きいため、標準偏差は大きくなる。というわけですね☆
これをFXのボリンジャーバンドに当てはめると……?
- 標準偏差が小さい→バンドの幅が狭い=レンジ相場
- 標準偏差が大きい→バンドの幅が広い=トレンド相場
ということなんですね~
ボリバンの見方を知ろう

このように、ボリバンを表示させた時に、それぞれ名称が存在するんですね♪
これからこの名称についてゆっくり詳しく解説していくので安心してくださいね♪
アッパーバンド・ロワーバンド・ミドルバンド
まずこの『~バンド』系の解説からしていきますね♪

真ん中にある線が『ミドルバンド』という名称になっています。
そして、上にある線たちが『アッパーバンド』、下にある線たちが『ロワーバンド』と呼ばれています。

ボリバンは、順張りでトレンド相場の時活躍するよ!
結局1σというのは、ローソク足との距離的にも、ローソク足がレンジの時に活躍する標準偏差なので、ボリバンを利用する人にもよりますが、私個人は、トレンド相場の時気にしないので表示させていません。
σ(シグマ)とは?
ボリンジャーバンドでよく出てくるσっていうのは、『標準偏差』のことを指します!
このσは、ローソク足がバンド内でおさまる確率を表してくれているんですね。

3σで収まる確率 | 99.74% |
2σで収まる確率 | 95.44% |
1σで収まる確率 | 68.26% |
これはアッパーバンドorロワーバンド関係なく両方とも同じ確率になっています!

3σの確率すごいなぁ~
注意:σの確率に騙されないように!(とても重要)
上記の確率を見て、『よぉーし!ならこの3σにタッチしたら逆張りしてやる!』って思った方、少なからずいらっしゃると思います。
しかし、ここで安易に逆張りをするのは危険です。
ここでいう『収まる』というのは、あくまで確率論での話で、このボリバンの本質を理解していたら、トレンドがでているエクスパンション状態での安易な逆張りはしない選択肢をとります。
なぜ3σでの逆張りはダメなのか?
元々ボリンジャーバンドは『移動平均線』をベースに誕生したテクニカル分析ツールです。

移動平均線(代表的な単純移動平均線)の公式を覚えていますでせうか??
公式は、(直近の終値+1本前の終値+2本前の終値・・・+(N-1)本目の終値)÷Nで、例えば、5MAを求めたい場合は、(1日から5日の終値を全て足す)÷5日で算出できます。
そして、移動平均線の計算で算出した結果、その移動平均線の位置が上昇した場合、『平均が上がった』という意味なので、市場で見ると、買いが強い継続状態なんですよね☆
つまり、3σまでローソク足の終値が到達したらどうすればいいのかというと……?そのトレンドに順張りィィィィ!!!というわけです!

じゃあその確率は意味ないの?
意味がないことはありませんよ。この確率が活躍するところももちろんあります!
それは、ボリンジャーバンドがスクイーズしている時(レンジ相場)です。その時であればこの3σの99.74%は効果を発揮してくれるでしょう。
ただ、ボリバンはエクスパンションしている時に使うのがとても効果的なので、私はあまりこの『逆張り』を気にしていないというだけですね~
ボリバンの特徴的な動き
ここからは、『エクスパンション』と『スクイーズ』と『バンドウォーク』について解説していきますね♪
エクスパンション
このエクスパンションという現象は、ローソク足がレンジの時、ボリバンが狭くなっていると思いますが、ローソク足に動きが出た途端、両サイドがまるで分かれ道ができたみたいに、広がっている現象のことを指します。

このように、ワニの口のように開いているのが分かりますよね。そして同時に、陰線で下落トレンドが形成していると思います。
そして、このチャートは日足で、かつボリバンの期間は20で表示させているので、このエクスパンションは、過去20日間(期間20×日足1日分)の平均値を大きく超える変動が起こったという見方もできるので、『仕掛け時かもしれない…?』と捉えることができます!
スクイーズ
続いてスクイーズについてですが、このスクイーズは、上記で軽く触れました通り、レンジ相場の時のボリバンの幅が狭い状態ことを指します!

レンジ相場の時に形成されるだけあって、相場のボラティリティが低い状態で、エクスパンションするためにエネルギーをためているような感じの認識でOKです!
FXでも株でも商品でも、チャートはスクイーズとエクスパンションを繰り返して値動きを形成しています。
なので、トレンドに順張りしたい人はここでのトレードは控えるようにしましょうね♪

休むも相場と言われるくらいですから、休むことも大事です。
バンドウォーク
バンドウォークは、エクスパンション時に起こる現象であり、ローソク足がボリバンの2σや3σにくっついている状態のことを指します!

このような感じで、ローソク足が急上昇することによって、3σにまでくっついているような状態で上昇していますよね。
この3σまで届いているような状態は、通常のエクスパンション時よりもとてもボラティリティが高まっている状態です。

いいぞぉここでロングエントリーしてやる!
となってもおかしくないですが、エントリーは慎重にしましょう。確かに、バンドウォークはとても強い値動きですが、だからといって安易なエントリーはむしろ危ないです。
- この勢いがまだ続くかどうかはわからない
- 急な調整や反転も入る
- 逆張りは特にダメ
最後は上記でも解説しましたね。
いくら一方向に値動きが強いとはいえ、そこで不用意に入ってしまうといきなり逆に動く可能性もありえます。
また、これはダウ理論的に見ると、トレンド相場ではないことが分かります。

上記チャートのバンドウォークの部分を見てもらうと分かる通り、このようなチャート形成をしておらず、まっっっっすぐに上に突き進んでいますよね?
そのためダウ理論的にはトレンドではないのです。
もし、この相場で順張りで入りたいのであれば
- その監視足よりも短期の足でエントリーと決済を行う
- 他の指標と組み合わせて根拠を増やす
- 損切りラインを決めてから(これはいつものエントリーでも大事)
といったように、慎重に行うことが大事ですね♪
ボリンジャーバンドだけじゃなく、他のテクニカル分析についても記事を書いていますので、よければご参考にしてください♪
コメント