[FX]初心者がまず抑えておくべきダウ理論!実践でのやり方も解説!

テクニカル分析

こんにちは!FX楽しんでいますでしょうか?

今回の記事では、トレード界では聞いたことがない人がいないくらい有名な、ダウ理論について解説していきたいと思います!

そこまで複雑で難しい!!!!ってほどでもないので、気楽に読み進めていってくれればと思います♪

ダウ理論の発明者は誰?

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ダウ理論とは、チャールズ・ヘンリー・ダウというアメリカ人が発明した理論なんですね。

ダウ理論は、最初株式市場で用いられた理論でしたが、それが今では為替市場や商品市場等でも利用されているほどの強力な理論です!

ダウ理論は、他のインジケーターと組み合わせた時にさらに効果を発揮してくれる神みたいな理論ですっ。

まぁ妄信まではしませんが!それでもたくさんのトレーダーが意識してるので、勉強しないのは実にもったいないですね☆

ダウ理論

ダウ理論6つの基本原則

まずは、お勉強の時間です♪

出典 イラストAC

ダウ理論には、6つの基本原則があります。

ダウ理論基本原則

  • ①平均株価は全ての事象を織り込む
  • ②トレンドには3種類ある
  • ③長期トレンドは3段階からなる
  • ④平均は相互に確認されなければならない
  • ⑤トレンドは出来高でも確認されなければならない
  • ⑥トレンドは転換の明白なシグナルが出るまで継続する

私

この原則をチャートに落とし込んで、トレードを行っていくというわけです!

これから順番に解説していきますね!

①平均株価は全ての事象を織り込む

この考えは、チャート(価格)には、すべての要因が反映されているとされています。

  • 経済指標
  • 金利政策
  • 投資家心理
  • 地震や台風等の天災
  • 政治的出来事

これらも全てが、市場参加者の売買に反映されて、チャート上に『価格』として現れるというのが前提です。

②トレンドには3種類ある

2つ目の考えは、時間軸によってトレンドを区別する!という考えですね。

これによって、トレーダーは自分のスタイル(スキャルピング・デイ・スイング)に合った判断ができるようになるんです!

時間軸別トレンドの3種類

  • 長期(1年から数年)
  • 中期(3週間から3か月)
  • 短期(数時間から3週間)

このトレンドをどう活かすかとなると、スイングトレードの場合は長期と中期、デイトレードの場合は中期と短期、スキャルピングの場合は短期、といった具合に時間軸によってスタイルを変えていきましょう⭐

③長期トレンドは3段階からなる

3つ目の考えは、相場の心理の流れや参加者の行動パターンをとらえる上で非常に重要です!

3段階とは、①先行期、②追随期、③利食い期、という3つのフェーズを経て動くということなんですね♪

①先行期

出典 いらすとや イラストAC

これは第一段階の状態です。相場はまだ弱気(あるいは強気)で恐怖や悲観状態で埋め尽くされたような状態のことですね。

そこで、プロの機関投資家や一部の賢い投資家等がこの段階で仕込み始めます。

②追随期 現実的にここでエントリーしたい!!!

出典 いらすとや

これは第二段階の状態になります。企業業績や経済指標の回復がはっきりと見え始め、一般の投資家も安心して参入してくる時期になります。

この時期から、アナリストたちは不安を煽るように『過熱感がある!』や『もう高値圏だ』等のセリフを言って、投資家たちに不安を煽るのが目立つ時期ですね~

このあたりで本格的な上昇トレンドが形成されて、最も力強い上げが出やすい時期でもあります!エリオット波動で例えるなら、上昇3波目がそれにあたりますね。

③利食い期

出典 いらすとや

そして最後の第三段階。ニュースを開いてみるとあら不思議、『史上最高値を更新!』だの、主婦や投資に興味がなかった層たちが『株(FX)を始めてみました♪』だのを見る時期になります(笑)

こういった時に、プロや先にエントリーしていた賢い投資家たちは、利益確定を始めるんですね☆

急騰後に不安定な動きや、天井圏でのもみ合いが起こり、やがて下降トレンドに向かいます。

まとめるとこんな感じです!

  • 先行期→プロが購入
  • 追随期(ここでエントリーが現実的)→大衆参加
  • 利食い期(ここで利確したい!)→先行期等で購入していた勢が決済の動き(売り優勢)

④平均は相互に確認されなければならない

これは、異なる市場指標(平均)が同じ方向のトレンドを示している時に限り、そのトレンドは信頼できるという考え方です♪

現代のFX風に例えるなら、『ドル円』と『米国10年国債利回り(米10年金利)』になります!

  • 米国の金利が上昇すると、ドルが強くなる傾向がある→ドル円上昇の可能性
  • 米国の金利が下がると、ドルが弱くなる→ドル円下落の可能性

このように、AだからBになる(A=B)みたいに、繋がるわけですね☆

もしも、ドル円が上昇しているにも関わらず、米国10年金利が下落している場合、矛盾が生じているので、その上昇トレンドの信頼性は低く、エントリーは見送った方が良いのかもしれませんね…

⑤トレンドは出来高でも確認されなければならない

これは、価格の動き(上昇・下降)に出来高が伴っていれば、そのトレンドは信頼できる。というものです!

なぜ出来高が重要なのかといいますと、この出来高は市場参加者の熱量や本気度を示す指標だからなんですね♪

  • 価格上昇(しかし出来高が少ない)→本当に強い上昇トレンドなのか?
  • 価格上昇・出来高も多い→強いトレンドの可能性大!

株では出来高が正確に分かるのですが、FXでは出来高が正確には測れない市場なんです…。

為替市場では、取引所を通さない相対取引であるため、『全体の』出来高がありません。

ならばどうする?

FXにも出来高に代用できるものがあります!

それは

  • ティックボリューム(Tick Volume)
  • CFTC建玉報告(IMMポジション)

ティックボリューム(Tick Volume)

この指標は、FXにおいてある一定期間内に価格が変化した回数(ティック)を記録した値のことをいいます!

株式市場の出来高の代替手段として、相場の勢いとか流動性を把握するために使うんですね~

Trading viewで表示させる方法

チャートを開いたら、上にある『インジケーター』というところをクリック!

すると、インジケーターを検索できるところがあるから、そこで『24h Volume』と検索します♪

すると、『24h Volume (24時間出来高)』という選択肢がでてくると思うので、それをクリックします!


このように、チャートの下にティックチャートが表示されたと思います♪

OANDAのMT5で表示させる方法

チャートを開いたら、チャート上で右クリックします!

そしたら、たくさん項目がでてくると思いますが、そこで『ティックボリューム』という項目をクリックします!

Trading viewと同じように表示させることができましたね♪

また、OANDAではショートカットキー『ctrl+L』で簡単に表示させることができますよ!

CFTC建玉報告(IMMポジション) 無料で見れます!

IMMポジションとは、シカゴ・マーカンタイル取引所の上場商品である『IMM通貨先物』のポジション情報のうち、投機筋(売買益を狙うトレーダーたち)のポジションと対応する為替市場の通貨ペアの値動きの推移を表すものです!

私

これを見ることによって、市場の大口投資家が今どの通貨を強気・弱気で見ているかがわかるんですね!

例をあげると、円の買いポジションが極端に多い時、みんなが買いすぎているため、そろそろ巻き戻し(円売り)が来るのかも…?と判断できます♪

このIMMポジションが見れるサイトは以下の通りです

おすすめサイトは、断然フィリップ証券とOANDA証券です!上記証券名にリンクを入れておきましたので、そこをクリックしてそれぞれどれが見やすいか確認してみてくださいね♪

⑥トレンドは転換の明白なシグナルが出るまで継続する

最後は、ダウ理論の中でも特に重要な考え方です!

トレンドは途中の揺り戻し(押し目や戻り)に惑わされずに、明確に転換シグナルが出るまでは続くものと考えるというものです。

  • 上昇トレンド 高値更新→安値切り上げ→高値更新→安値切り上げ…(繰り返し)
  • 下降トレンド 安値更新→高値切り下げ→安値更新→高値切り下げ…(繰り返し)

上昇トレンド中に、一時的にローソク足が安値を下抜けしたとしても、それが下ヒゲとなって戻ってきたりして、実体確定で明確に下抜けしていないのならば、それはまだ上昇トレンド継続というわけですね。

私

こういうことがあるので、トレンド中に逆張りは危険ですね。

まさに、『順張りこそが相場で生き残る王道』ですね!

ダウ理論を使ったトレード方法

次は、ダウ理論を使ってトレードしていく流れについて解説しますね♪

本当は、移動平均線等のインジケーターを使ったトレードが最強なのですが、ここではとりあえず、ダウ理論トレードをしていきたいと思いますね。

ダウ理論オンリィーなトレード手法

まずは、ダウ理論のみでトレードする方法です!

もう他のテクニカル分析やファンダメンタルズ分析なんか使わずに、ガチでダウ理論のみですね☆

ダウ理論はトレード界隈では超絶有名な理論ですが、それのみを使うとなるとやはり難しいものがあります。

しかし、トレードをする手順はいつも我々が行っている手法を使って、エントリーから決済するという流れ自体は変わりないので、そこは同じように行っていきます!

トレードの流れ(トレンドを狙ったトレードを行う!)

  • チャート分析
  • エントリーポイントを探し、そしてエントリー
  • 決済ポイント探し、そして決済
私

この流れ自体はいつもと変わらないよっ!

チャート分析 トレンドフォロー戦略

ダウ理論のみトレードをするには、まずレンジトレードはできません!(そもそもこの理論はトレンド前提の理論…💦)

ダウ理論は、上昇トレンドの場合は高値更新&安値切り上げが条件なので、まずそこを確認!!!

このように、しっかり高値更新&安値切り上げができていれば、問題なく理論通りチャートが形成されていますね。(下降トレンドの場合は、安値更新&高値切り下げ)

ダウ理論③長期トレンドは3段階からなる この2段階目を狙う

ダウ理論には6つの基本原則がありましたが、そのうち③に『先行期・追随期・利食い期』がありましたね。

そこで、私たちは積極的に追随期を狙っていきたいと思っています。

実際のチャートで見ると、こんな感じですね☆

そもそもの話、私は先行期に入るのは難しいと考えています。

  • インターネットにより、情報格差が縮まっているとはいえ、未だ情報のスピードは大口が早い
  • 資金力が個人とはケタ違い

これら理由から、先行期を狙うのは現実的ではないのでしょうか。

なので、我々一般の個人トレーダーは、追随期を狙いましょう♪

エントリーと損切りライン

エントリー手段としては、2通りあります!

  • 押し安値・戻り高値をしっかり確認してから
  • ブレイクアウト

押し安値・戻り高値をしっかり確認してから

こちらの方法では、例えば上昇トレンドの際に、調整波として押し安値が切りあがるのをしっかりと確認してからエントリーする方法です!

反発する前の下落をしている最中にエントリーをしてしまって、それでどんどん下がって行ってしまった…、を避けるためにもまずは反発するまで待ちましょう♪

損切りラインは、反発後にエントリーするので、反発したところ(安値)を下抜けしたところに損切りラインを設定しましょう!

ブレイクアウト

直近高値を超えて上昇するということは、トレンドが継続していることと認識できるため、高値にラインを引いて、そこをブレイクアウトした後にエントリーします☆

損切りラインは、直近高値をブレイクアウトした後にエントリーしますので、直近高値ラインを下抜け(ダマシのブレイクだったことがわかる)したところに損切りラインをおきましょう!

決済ポイント探し、そして決済利確

さて、エントリーをして無事上昇してくれたと仮定します。

次は、決済ポイントがどこに設定すればいいのかについて解説しますね♪

さきほど、エントリーポイントと損切りラインについて解説しましたが、決済利確については、基本的には損切りラインに対してリスク:リワード『1:1.5~1:2』に設定しておき、自動で決済するようにしましょう!

初心者のうちは、その時その時の値動きに翻弄されてしまい、チキン利確をしてしまう時がありますので…(チキン利確自体が必ずしも悪いわけではありませんが。)

ただ、トレードがある程度慣れてきたら、決済注文を出しておきつつ、『なんか値動きが怪しいな…?』と明らかに不自然な値動きがしたら手動で決済するのもアリです☆

これに関しては、トレードの慣れ(熟練度)とか『プライスアクション』とかを知っているとかで感覚が変わってくると思います。

ダウ理論は他の分析と合わせて使うと効果はばつぐんだ!

ダウ理論だけでも、トレンド相場では効果を発揮してくれますが、他のインジケーターや理論等も併用すると、その真価を発揮してくれます☆

結局、市場参加者たちはダウ理論を基にトレードはもちろん、ファンダメンタルズ分析、移動平均線等のインジケーターを駆使して戦ってきます。

そのインジケーターを利用している人がたくさんいるほど、短期トレードにおいては、そのインジケーターをこちらも利用して、『あぁここで反発しそうだな…。』と分析をたてることができます!

おわりに

ダウ理論では、市場が意識している基本的なことを原則として盛り込まれていましたが、学びなおしてみて、『あ、そういえばダウ理論ってこんな感じの理論だった…。』と再認識する方もいたのではないでしょうか?

私

基礎って大事だから、経験者はこういう学びなおしの機会も良いよね。

初心者の方も、ダウ理論がいかに優れた理論なのかも知ってくれたかと思います。

最初はダウ理論だけでもいいので、少額から実際にトレードをしてみるのをおすすめしますよ!

何事も「習うより慣れよ」ということわざがあるように、実際のトレードからでしか得られないこともありますので、チャレンジあるのみです♪

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